改革が急務な日本のスポーツビジネスモデル
日本では、スポーツを目的としたスポーツ組織は長い間存在しなかったと言われています。プロ野球は親会社の宣伝ツールとして誕生し、アマチュア社会人スポーツも社内の士気向上や会社の認知度アップのためのツールとして用いられていました。そのため、バブルがはじけ、企業の業績が下がり始めると、多くの企業がスポーツチームを手放しました。21世紀に入り、多くの実業団チームが休廃部を余儀なくされたり、2004年に近鉄バファローズが親会社の経営難から実質的に消滅したのは記憶に新しいところでしょう。
日本のスポーツビジネス界に身を捧げたい
私は高校までを野球一筋で過ごし、大学でアメリカンフットボールに打ち込みました。スポーツは自分の一部というよりは、むしろ自分のアイデンティティそのものと言ってもよいほどでした。「真摯な努力は必ず結果に結びつく」「不可能と思えることでも、信じて取り組めば実現する」といった自分の中心的価値観は、ほとんど全てスポーツから学んだものでした。
「今の自分という存在の礎となった日本のスポーツ界が危機に瀕している。10年後、20年後の日本のスポーツ界は先細りになってしまうのではないか?」こうした危機感から、居てもたってもいられなくなり、良くも悪くも「スポーツ先進国」と言われたアメリカに渡りました。
スポーツ先進国アメリカ=「正解」ではない
そこで目にしたのは圧倒的な顧客志向でした。結果を残さなければ首が飛ぶ米国スポーツ業界では、様々なクリエイティブなアイデアや、それを共有する仕組みが日夜考え出されていました。しかし、残念だったのは、そうした「知」(インサイト)が地理的・言語的制約から日本に効率的に伝えられていなかったことです。
もちろん、アメリカのやり方が全て正しいわけではありません。むしろ、社会的・文化的背景の異なるアメリカでの「正解」が日本での「正解」にならないことの方が多いかもしれません。しかし、それでもアメリカにこだわるのは、ここにはたくさんの「ヒント」が埋もれていると感じたからです。物事は、1つだけあっても評価できません。他者との比較があって初めて客観的に長所・短所が分かってくるものです。片目だけでは、景色を平面的に見ることしかできません。両目で違った角度からその景色を見るからこそ、その景色が立体的に見えるわけです。
トランスインサイトの「思い」
こうした地理的・言語的「断絶」から日本のスポーツ界を開放し、その発展のために「知」(インサイト)の交流を図りたい。そうした思いから、このトランスインサイト株式会社を設立致しました。スポーツを愛する1人として、太平洋の向こう側から微力ながら日本スポーツ界発展に貢献できれば、これに勝る喜びはありません。
株式会社トランスインサイト 代表 鈴木友也
社名の由来
現場に眠る「知」(インサイト)を
言語や国境にとらわれることなく
「シームレスに提供」(トランス)する
社是
日本のスポーツ界をビジネスとして健全に発展させるべく
日本スポーツ界の関連組織の収益性・顧客満足度の最大化に資する
最も利用価値の高い最高のコンサルティング・情報サービスを提供する
共有価値
日本のスポーツ界が持続的に発展していく上で不可欠な、各収益領域(チケット販売、スポンサーシップ、放映権販売、 マーチャンダイズ、CRM、ニューメディア・インターネット等)におけるマーケティングインサイトを、国境や言語にとらわれることなく最適なサービスにてご提供致します。
最新事例とのギャップ分析により現状やあるべき姿を分析・検討し、既に顕在化しているマーケティング上の問題点だけでなく、潜在的な課題も抽出した上で、それらの経営課題に対して効果的なソリューションをご提供します。
米国スポーツビジネス界における各収益領域のトレンド情報やベストプラクティス(成功事例)のベンチマークなど、ご希望に応じてカスタマイズされた調査を実施し、そのエッセンスを整理します。
米国最先端スタジアム/アリーナといった施設やベストプラクティス(成功事例)の現場視察、担当者との情報交換・ディスカッションの仲介、一連の視察や情報共有を通じた幹部スタッフへの研修企画などを実施します。
最新のスポーツビジネス情報の寄稿・出版や、世界中の識者・専門家による良質なスポーツビジネス書籍の翻訳を通じて、世界中に眠る日本のスポーツ界発展に資するマーケティングインサイトをお伝えします。
米国での幅広いネットワーク
ニューヨークに拠点を置く米国4大スポーツリーグ(NFL、MLB、NBA、NHL) をはじめ、米国のマイナースポーツや大学スポーツ、スポーツ関連ICT企業など、過去の業務で蓄積された幅広いネットワークを介したサービスをご提供します。
徹底した事実・現場主義
トランスインサイトは現場の「知」に徹底的にこだわります。私どものサービスでは、米国での幅広いネットワークを介した直接的なヒアリングや現場リサーチにより得られた、現場の一次情報・事実に基づいた成果物のご提供に努めます。
実践的な情報提供
米国の成功事例が必ずしも日本スポーツ界への最適なソリューションになるとは限りません。単に成功事例を情報として表面的に捉えるのではなく、 日米での生活体験に基づき、社会・文化的差異に踏み込んだ実践的な情報提供に努めます。
1973年 5月 |
東京都武蔵野生まれ |
1992年 4月 |
一橋大学法学部入学(1996年3月卒業) |
1996年 4月 |
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社 |
2000年 9月 |
米国マサチュセッツ大学アムハースト校大学院 |
2001年 2月 |
スポーツマネジメント会社Athletes Dream Management, Inc.を共同設立。 |
2004年 4月 |
中央大学商学部(スポーツ経営学)非常勤講師(2014年度にて退任) |
2006年 1月 |
トランスインサイト株式会社を設立(NY法人)代表に就任 |
2015年 9月 |
一般社団法人スポーツビジネスアカデミー(SBA)を設立し、理事に就任 |
Trans Insight Corporation
所在地:1133 Broadway Suite 1605, New York, NY 10010
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